我が子は可愛いはずなのに「育児を辛い」と感じてしまう自分はダメな母親なんじゃないか・・・
そう思っていた時が私にはありました。
・・・というか今も時々は思います。
新生児の頃、抱っこや授乳をしていないと泣く我が子に「育てにくい子」だなと思っていまいた。
出産の疲れ、痛みの中で始まる慣れない育児についていくのがやっと。
おむつを替えても替えても汚れ、2回に1回は背中漏れするので、洗濯機はフル稼働。
新生児期が終わり、寝返りできるようになると「窒息しないかどうか」常に監視する毎日。
この子の命は私にかかっている。
何あったら私の責任。
絶対に死なせちゃいけない。
そんなプレッシャーと戦っていました。
離乳食期が始まると、今度は偏食に悩まされました。
偏食ばかりで全く食べてくれず「赤ちゃん ご飯しか食べない」で検索しまくったり、ついには白米の栄養素について調べ始めたり・・・
献立表をつけていましたが、偏食すぎて毎日見るのが嫌になるくらいでした。
一生懸命手作りした離乳食を一口も食べてくれず、しまいにはテーブルの上に置いたお皿ごと床に落としたり。
床に散らばった離乳食の上にこぼれた涙ごと必死で拭いたこともありました。
1歳からは早いイヤイヤ期がきました。
なんでもかんでもイヤイヤいう我が子に、振り上げた手を残った理性で押さえ込みながら、嗚咽したこと。
何がイヤなのか検討もつかず、泣いて暴れる我が子を前に為すすべもなく立ち尽くしたこと。
毎日夫が家を出てからは「早くお昼寝の時間にならないかな」とばかり思っていました。
お昼寝から起きると「早く夫が帰ってきてくれないかな」とばかり思っていました。
夜泣きの対応をしながら「お願いだから眠たいなら勝手に寝てくれ」と泣きながらあやした夜もすくなくありません。
2歳になった今、育児が辛いと感じることは少し減りました。
なんでかなって考えたんですけど、大きかったのは「幼稚園に行き始めたこと」
物理的に距離をとることで「常に命を預かっている緊張感」から解放される時間ができたこと。
あとは自分でできるようになったことも大きいと感じています。
一人でパンを食べたり、お茶を飲んだり(たまにこぼしてきぃーーーってなるけど)
あとね?ママも2年生になったからかなって。
ママ1年生の頃は、本当に余裕がなくて、毎日生きるのに必死。
一番可愛いはずの新生児期も写真を見ないと思い出せません。
最近ね、こんなことがありました。
我が子は新幹線の「さくら」のことを「あくあ」と言っていました。
本人は「さくら」と言っているのでしょうが、どうしたって「あくあ」にしか聞こえません。
しかし、先日プラレールで遊びながら「これさくらだね~」と声をかけたら「うん!さくら」と返ってきました。
ずっとずっと「あくあ」としか言えなかったのに。
「さ」と「ら」の発音がきれいにできるようになっていました。
その時私は思いました。
「ああ、もう『あくあ』って言っていた我が子には会えないんだ」って。
最近我が子はトイレトレーニングを始めました。
パンツでできる回数が増えてきて、おむつの減り方がゆるやかになりました。
「先週買ったのに、まだこんなに残っているんだ」と思うと同時に、おむつ姿の我が子にももうすぐ会えなくなるんだって気づきました。
思えば、もう哺乳瓶を咥える我が子には会えないし、ファーストシューズを履いてよちよち姿で歩く我が子にも会えません。
新生児の頃の服をみると「こんなに小さかったんだ」としみじみ思います。
もう一度新生児期から育児する?って聞かれたら、まっぴらゴメンなんですけど、そう思っている私も、あと数十年後には「赤ちゃんの頃に戻りたい」と思っているかもしれません。
つまりね?育児で辛いって思うのって・・・
- 眠れなかったり
- 振り回されたり
- 頑張っても報われなかったり
はじめてのことに戸惑いながら、毎日命を背負っている責任感と戦っている証拠なんだなって。
たぶんこれからも、3歳になったら3歳の育児の悩みが、9歳になったら9歳の育児の悩みが出来きて、その度に必死で向き合ったり、逃げたくなったりするんだと思います。
育児は辛くなくなる日はないのかもしれません。
でも、そこにあった楽しい思い出をできるだけ忘れないでいたい。
そして「辛い」と思うくらい大変でしんどいけど、とっても大切な時間をくれた我が子が生まれてきたことに感謝したいです。
泣きながら幼稚園に登園していた我が子も、今は元気に登園できるようになりました。
これからも、ますます悩みは増えると思うけど「今」の我が子を姿を目に、心にやきつけていきたいです。
【追伸】そんなこんなで、今日はできるだけ叱らないでおこうと思っていますが、幼稚園から帰ってきたら「片付けしなさい!」「おやつは手を洗ってから!」「座って食べなさいって言ってるでしょ!」って言っちゃうんだと思います。笑
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